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伝統や文化が息づく珠玉の光景 中世の面影に彩られた街並みを歩く 中欧II

■紺碧のアドリア海に浮かぶ赤い真珠 ドブロヴニク

紺碧のアドリア海に浮かぶ赤い真珠 ドブロヴニク

軽やかなスカイブルーと深く純粋なアドリアンブルーの間で輝くオレンジ色の街並み―。
アドリア海沿岸の小さな町ドブロヴニクは、“アドリア海の真珠”と謳われしクロアチアきっての観光地。15〜16世紀、ヴェネツィアと並ぶ世界貿易都市として全盛を誇り、町には今も当時の面影がそこかしこに残されている。
高さ25m、厚さ6mの堅牢な城壁にぐるりと取り囲まれ、オレンジ色の屋根瓦を頂いた家々がぎっしりと並んだ様子は、美しさの象徴であり、何よりも自由を愛したドブロヴニクの人々の、戦いの歴史と不屈の魂をも物語っているという。
敷き詰められた大理石が光沢を放つ目抜き通り、歴史が凝縮された入江の旧港…。細長く入り組んだ狭い路地を彷徨えば、飾らない人々の素朴な暮らしに出会うことができるだろう。

●ドブロヴニクの観光ポイント

・プラツァ通り

プラツァ通り イメージ

旧市街の入口ピレ門から、中心部ルジャ広場まで続く200mほどの目抜き通り。通りの両側には銀行、ショップ、カフェが並び、狭い路地が網目のように延びている。
古くから往来の絶えることのなかった石畳は、長い年月を経てピカピカに磨かれ、夜の佇まいも大変美しい。
門をくぐってすぐ右側のオノフリオの噴水は必見。天然の湧き水を今も楽しむことができる。

・スポンザ宮殿

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建造当初はドブロヴニク海洋貿易の管理所だった場所で、やがて学者や知識人たちの集まる文化サロンとなり、現在は、歴史文書や自治都市をめぐる裁判記録など、貴重な古文書を保管する古文書館となっている。

・フランシスコ会修道院

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もともとは14〜15世紀に建てられた修道院で、現在の建物は1667年の大地震の後に再建されたもの。城壁外部にあったが、外敵から守るために現在の場所に移された。
当時の面影をよく残すロマネスク様式の回廊には、病める人を癒す修道僧の絵があり、病院や薬局の役割を果たしていたという。院内では、1391年に開業したヨーロッパでも3番目に古い薬局が今も開業している。

・大聖堂

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1192年に英国のリチャード王が創建したと言われ、17世紀にバロック様式で再建された。聖堂内の宝物殿には、ドブロヴニクが中世に貿易都市として繁栄していた当時を回想させる財宝の数々が保存されている。
大理石などを使った祭壇も素晴らしい。

●クロアチアの世界遺産をめぐる

・ポレチュ歴史地区のエウフラシス聖堂

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ローマ時代からビザンツ帝国、ヴェネツィア共和国、オーストリア=ハンガリー帝国と、様々な国家の支配を受けたポレチュにある教会で、内部をモザイクによって装飾されたビザンツ様式によって建てられたもの。
教会内の黄金に輝くモザイク画や、精巧な石膏細工は目を奪わんばかりの美しさ。

・プリトヴィッツェ湖群国立公園

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首都ザグレブから南へ約110kmのところに位置し、200km2の園内に大小16の湖と92ヶ所の滝がある世界的に貴重な湖群公園。
森の中を縫うようにエメラルドグリーンの川が流れ、16の湖は無数の滝や水の流れで結ばれている。標高639mから標高150mまでの湖が階段状に連なっている様子は必見。躍動的な姿はまさに大自然の芸術。

・シベニクの聖ヤコブ大聖堂

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クルカ川の河口に開けた歴史の古い町シベニクにある、15〜16世紀に建造された大聖堂。北イタリア、ダルマチア、トスカーナとの交流により、建設途中でゴシック様式からルネサンス様式に変更されており、内部に入るとその違いがよくわかる。アーチ型のドームにも技術の高さが凝縮されている。

・古都トロギール

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周りを城壁で囲まれた小さな港町。もともとは本土と陸続きだったが、敵の侵略に備え水路によって人為的に本土と隔てられた。
町の起源はギリシャ時代にまでさかのぼり、狭い島内には様々な時代にわたる教会や宮殿、要塞などの歴史的建造物がひしめいている。
なかでも聖ロヴロ大聖堂はクロアチアを代表するすばらしい教会。

・スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿

スプリットの史跡群とディオクレティアヌス宮殿 イメージ

ローマ時代の遺跡が残るアドリア海沿岸最大の港町。295〜305年にかけて建てられたローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿は大変有名で、頑丈な城壁で囲まれ、宮殿内にはロマネスク様式の大聖堂や、アーチ型の天井を持つ神殿が残っている。
また周辺に並ぶ様々な時代の史跡群も一見の価値あり。

●歴史と今が共存する 首都ザグレブの魅力

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小高い丘と緑に囲まれた美しい都ザグレブ。古くから内陸ヨーロッパとアドリア海をつなぐ要衝として重要な役割を果たしてきた。
緑がふんだんに配された街には、ゴシック様式やバロック様式の建物が並び、その間を路面電車が行き交う。
この落ち着いた街並みに、古きよきヨーロッパを思う人も多いとか。

・聖母被昇天大聖堂

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13〜18世紀にかけて建てられた、ザグレブのシンボルでもある美しい大聖堂。高さ100m以上の尖塔が2つあり、市街のいたるところから見ることができる。
現在の外観は1880年の大地震後に、ネオゴシック様式を取り入れて再建されたもの。内部にはルネサンス様式の祭壇やバロック様式の説教壇、オスマン帝国軍と戦ったクロアチアの勇者の墓石が安置されている。

・聖マルコ教会

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13世紀に建てられたゴシック様式の教会。赤・青・白のタイルを使って紋章を表した屋根デザインが印象的。向かって左はクロアチア王国、ダルマチア地方、スラヴォニア地方を表す紋章、右側はザグレブ市の紋章である。
建物や屋根は1880年に再建されたもの。内部にはクロアチア出身の彫刻家、メシュトロヴィッチの作品が飾られている。

・石の門

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中世の時代は木造だった門で、18世紀に石で固められ現在の姿となった。門の内部には、聖母マリアの肖像が納められた礼拝堂があり、ロウソクや花を捧げて祈る人々の姿が絶えない。
1731年の大火で城門が焼け落ちたときにも、この聖母マリアだけは無傷だったといわれている。

・共和国広場(イェラチッチ広場)

共和国広場(イェラチッチ広場) イメージ

ザグレブ市街のヘソともいえる中心の広場で、旧市街カプトル地区へのぼる玄関口。広場周辺にはカフェやレストラン、ショップが1階部分に入ったビルが建ち並び、大勢の人で深夜まで賑わっている。
広場そのものは17世紀から形作られたといわれ、ザグレブ発祥の地でもある。

・青果市場

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旧市街の入口、共和国広場から階段を昇ってすぐにある市場で、1926年から続く最も古い市場の1つ。“ザグレブの胃袋”とも呼ばれ、毎日近郊の農家から届いた採れたての野菜をはじめ、チーズやヨーグルト、ドライフルーツやワインなど様々なものが売られている。
周辺の路地には古着や雑貨、骨董品を売る屋台も並び、毎日昼過ぎまで賑わっている。

写真提供:CROATIAN TOURIST BOARD、ZAGREB TOURIST BOARD
※写真はイメージ

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