
■太平洋に浮かぶ動物たちの楽園 ガラパゴスを学ぶ

ガラパゴス諸島とは、南米エクアドルの西約900kmの太平洋上に浮かぶ、約20の島と無数の岩礁からなる火山群島。「ゾウガメの島」という意味で、正式名称はコロン諸島という。島には各大陸とは隔絶された独自の進化を遂げた固有種が多く生息している。1835年にこの地を訪れたダーウィンが、島の動物相や植物相の特殊性に着目し、「種の起源」を発表したことは大変有名。島々は本国エクアドルの国立公園に指定されており、1997年には世界遺産にも登録。未来に残すべき地球の宝として大切に保護されている。
●ガラパゴス諸島を形成する島々
・サン・クリストバル島
諸島内の最東端に位置し、ダーウィンが最初に上陸した島。人口5,500人ほどの町は県庁所在地で、ガラパゴス行政の中心となっている。観光客の多くはこの島の港から諸島クルーズツアーに出発する。北部のビーチではアシカのハーレムや、ウミイグアナを見ることができる。
・サンタ・クルス島
諸島内で2番目に大きな島で、約1万人の島民が暮らすプエルト・アヨラの町がある。ここはクルーズの拠点となる町で、観光案内所やホテル、ダイビングショップなども。また固有種の保護や増殖に貢献するダーウィン研究所もこの島にある。
・ノースセイモア島
空港があるバルトラ島の北にある小さな島。ゾウガメが生息していないせいか、この島ではサボテンの背丈が進化の過程で他の島より低くなったという。林の中では、グンカンドリやアオアシカツオドリのコロニーを見ることができる。1932年にバルトラ島から持ち込まれたリクイグアナが大繁殖している。
・エスパニョーラ島
諸島内の最南端に位置する最も古い島。海岸ではアシカがハーレムを形成し、ウミイグアナは諸島内で最も色鮮やかな種類を見ることができる。この島は海鳥の種類が大変豊富で「海鳥の楽園」とも呼ばれている。求愛ダンスで有名なガラパゴスアホウドリも、この島でのみ繁殖活動を行う。
・フェルナンディーナ島
諸島で一番西に位置する島。ガラパゴスコバネウ(飛べない鵜)とガラパゴスペンギンが手厚く保護された繁殖地で、諸島内では最も多く見ることができる。さらに、ウミイグアナは諸島内で一番大きな種類が群生している。
・イサベラ島
諸島内で一番大きな島で、5つの火山を擁する。1954年に海底の隆起でできたウルビーナベイ海岸は、リクイグアナとゾウガメの生息地になっており、遭遇するチャンスも。溶岩が流れ出た大地には、ところどころにくぼみができて水が溜まっており、羽を休めるフラミンゴが見られることも。波打ち際ではガラパゴスペンギンやガラパゴスコバネウに出会うこともある。
・サンチャゴ島(サン・サルバトル島)
古くに製塩業者が入植した歴史を持つ島。海岸には流れ出た溶岩が海水で急速に固まった自然のブリッジや、アシカが我が物顔で泳ぐプールができている。アシカに混じって数少ないガラパゴスオットセイが見られる場所でもある。
・ヘノベサ島
諸島内で赤道の北側にある島。エサを巡って敵対するアカアシカツオドリとオオグンカンドリが、隣り合ってたくさん営巣する奇妙な光景を目にすることができる。また、ウミイグアナは諸島内で一番小型の種類が生息。ゾウガメが生息していないため、サボテンのトゲが毛のように柔らかく進化している。
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