
■ブラジルはここ!

政体= 大統領を元首とする連邦共和制。■驚異の迫力!神秘的な美しさ!大瀑布イグアス

イグアス―先住民グアラニーの言葉で「大いなる水」。ナイアガラ、ヴィクトリアと並んで世界三大瀑布に数えられるイグアスの滝は、高さこそ100mを超えるヴィクトリアの滝には及ばないものの、毎分36億リットルもの水量は他の2つの滝をはるかに凌駕する。密林の中をゆったりと流れるイグアス川が突如緑の大地に飲み込まれ、数km先からでもわかるほどの膨大な水しぶきの白煙と轟音をあげて流れ落ちる様は、まさに驚異的な迫力。約4kmにわたって、大小約300もの滝が段をなして連なり、まるで巨大な水の壁が立ちはだかっているように見えるだろう。
イグアスの滝は古くから先住民族の間で聖地として崇められていた。西洋に知られるようになったのは16世紀中頃。イグアスを夫婦で訪れたアメリカのルーズベルト大統領夫人が、「かわいそうな私のナイアガラ・・・」と嘆いたのは有名な話だとか。滝はブラジルとアルゼンチンの二国にまたがっており、最大のハイライトはアルゼンチン側の「悪魔ののどぶえ」と呼ばれる滝である。
●ブラジルの世界遺産をめぐる
2008年5月現在、ブラジルではイグアスの滝を含む3つの自然遺産と、7つの文化遺産が登録されている。その中の代表的なものを紹介しよう
・パンタナール保全地域
パラグアイ、ボリビアの3国にまたがる世界最大級の大湿原で、その総面積は日本の本州に匹敵する。パラグアイ川上流域の水量の増減により、季節によって大小無数の河川や湖沼、湿原などが出現することで、豊かな生物相を育んでおり、数多くの魚類、鳥類、哺乳類、爬虫類が生息している。
・アマゾン(中央アマゾン保全地域群)
世界最大の流域面積を持つ大河アマゾン。本流は茶褐色の水だが、支流の中には清流のような美しい水が流れているものもあれば、黒く濁った水流、白い流れなども見られる。流域に広がる世界最大規模の熱帯雨林は、地球の環境を維持する大切な役割を担っており、多くの生物が暮らす自然の楽園。
・ブラジリア
1957年に建設が決定され、1960年に遷都された人口の都市。「パイロット・プラン」というコンセプトに従ってジェット機形に整えられた区画に、奇抜な建築群が配置され、パラノア川をせき止めて人口湖も造られた。円形の王冠を思わせるような斬新なデザインの大聖堂や、一対の宇宙船のような国会議事堂など、何もかもがアーティスティックでありながら機能的。世界でも稀に見る「過去を持たない首都」である。
・サルバドール・デ・バイア歴史地区
ブラジル最初の首都として栄えた歴史を持つ古都。街には宮殿やバロック様式の教会など歴史的に見応えのある建物が多く、植民地時代にさかのぼる古い街並みがそのまま残されている。また、奴隷の歴史から黒人人口が多く、アフリカの伝統文化が融合した独特のアフロ・ブラジリアン文化が開花した街。ここは“黒人のローマ”とも呼ばれ、華麗なコロニアル建築の中に、黒人たちのエネルギーと生活のパワーが熱く息づいている。
・サン・ルイス歴史地区
ブラジル北部の熱帯地域マラニョン州の州都で、フランス人によって築かれた唯一の街。歴史地区の建物ほとんどがタイルで覆われていることから、「タイルの街」としても知られている。旧市街を歩くと、様々な意匠の明るいタイルの壁と繊細な彫金細工のバルコニーの家々が連なり、17〜18世紀の南欧の街に迷い込んだかのような錯覚に陥ってしまう。
・古都オウロ・プレット
17世紀より起こったゴールドラッシュの拠点として栄えた街で、街の名は「黒い黄金」を意味する。18世紀には世界の金総産出量の6割が産出され、金がもたらす富により豪華な教会が数多く建設された。赤レンガの屋根の家並みが残る街には、今でも石畳の細い道の先に、20を数えるブラジル・バロック建築の教会がたたずんでいる。
写真提供:ブラジル観光局、メルコスール観光局 ※写真はイメージ