
■天高く空へと向かったシルエット 柔らかい幹にそっともたれる
昼間は並木道を行き交う人々で賑わう

月明かりの下、幻想的な雰囲気
マダガスカル西部の街モロンダバは、童話『星の王子さま』に登場するバオバブの群生地。マダガスカル語ではレナラと言い、森のお母さんとも呼ばれて大切にされている。高さ10mもの巨木が並木道のように未舗装道路の両側に並んでいる風景は、まさに絶景の一言だ。乾いた空気の中、バオバブだけは常にみずみずしく堂々とこの地にあり続ける・・・。この広大なバオバブの風景の中には、単調でゆるやかな人々の時間と営みが、絶えることなく続いているのだ。暮れていく空、刻々と光を変える太陽・・・。時の流れとともに変わりゆくその表情。この樹の下、地球で生かされている小さな自分をただ感じる・・・。ここでは言葉はいらない。ひがな1日バオバブを眺め、触れ、歩いているだけで、豊かな気持ちがあふれてくる。
●世界でも稀に見る不思議な樹 バオバブ
愛し合うバオバブ
マダガスカルには様々なバオバブがある。世界中で9種類あるバオバブのうち、6種類がマダガスカルで見られるという。並木道で見られる背の高いバオバブは、アダンスニア・グランディディエリという品種。さらに、この並木道へ行く途中には2本のバオバブが恋人同士のように絡み合った、「愛し合うバオバブ」と呼ばれているものもある。これは幹の先が少し細くなるアダンスニア・フニーという種類である。また、「神聖なるバオバブ」と呼ばれる幹が太いアダンスニア・ザーという種類もあり、豊穣や安産、病気治療などを願う人々にとって信仰の対象になっている。この他、モロンダバの約200km南にある海辺の町モロンベ には、幹が太い寸胴のもの、上部が締まった徳利型のものなど、1本1本違ったシルエットのバオバブが立っている。ル・ツィタカクイケと呼ばれる最も幹が太い巨木は周囲が30mもある。
モロンベのバオバブ
●バオバブのそばで1日を過ごしたい <おすすめ厳選ホテル>
・Baobab Cafe バオバブ・カフェ
全体的に上品でナチュラルなムードが漂うモロンダバ随一のホテル。客室はシンプルながらもおしゃれな色使いで女性に人気。マングローブの生い茂る川に面したレストラン・バーは、ゆったりと落ち着いた雰囲気。ホテルにはプールもあり快適な滞在が楽しめる。
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Baobab Cafe
住所:B.P.77 Nosy Kely
TEL:(261)-20-95-520-12 FAX:(261)-20-95-521-86
●のどかな漁村で出会った無邪気な笑顔 ベタニア


モロンダバの対岸に位置するヴェズ族の漁村。ピローグと呼ばれるカヌーに乗って、マングローブの入り江を渡る。頬にあたる風が心地いい。村では、ピローグ造りや漁など、彼らの素朴な暮らしをかいま見ることができる。漁を終えて帰ってきた漁師たちの無邪気な笑顔を見ていると、なぜかとても優しい気持ちになれるはず。
※写真はイメージ