
■個性あふれる郊外の都市へ フランス・ショートトリップ1
●ヴェルサイユ
パリの郊外を中心としたイル・ド・フランスにあり、栄華と滅亡のドラマの舞台になった街。太陽王ルイ14世が1682年にパリから宮廷を移して以来、1789年の革命勃発まで、フランスの政治、文化、芸術の中心地として発展した。贅の限りを尽くした壮麗な宮殿、広大な庭園、大・小トリアノンの離宮など、1日では回りきれないほど多くのみどころがある。
・ヴェルサイユ宮殿
フランス絶対王政の最盛期を象徴する、名実ともに「世界史上最高にして最大」の宮殿。ルイ14世の命により莫大な費用と半世紀の歳月をかけて建設された。バロック建築の代表作。一番のみどころは578枚もの鏡板がはめこまれ、クリスタルのシャンデリアが輝く「鏡の間」。その他にも天井画がすばらしい王室礼拝堂、アポロンの間などギリシャ・ローマの神をモチーフとした装飾が施された6つの大居室、マリー・アントワネットが過ごした部屋など、絢爛豪華なフランスの宮廷文化を堪能できる。
![]()
Chateau de Versailles
OPEN:9:00〜18:30(11月〜3月は9:00〜17:30)
入場料:大人:16ユーロ〜(季節により変動) ※18歳未満は無料。
アクセス:パリ/モンパルナス駅からランブイエまたはシャルトル行きでヴェルサイユ/シャンティエ駅下車。宮殿までは徒歩で約7分。
URL:http://www.chateauversailles.fr/jp/
●リヨン
「美食の都」、「絹の街」、「金融の街」などの称号を持つフランス弟2の都市。フランス4大河の1つローヌ川とその支流ソーヌ川の合流点に位置し、ソーヌ川の西側に広がる旧市街には、ローマ時代からルネッサンス時代の美しい街並みが残る。14世紀に建てられた天文時計が名高いサン・ジャン大司教教会やローマの遺跡など、みどころも多く世界遺産にも登録されている
・フルヴィエール寺院
ソーヌ川の右岸、丘の上に白く輝くリヨンの象徴的建造物。1872年から24年の歳月をかけて建てられたバシリカ式教会堂である。ファサードには美しいレースのような精緻な彫刻が見られる一方、内部は金とトルコ石のような水色で彩られた非常に派手な雰囲気。床も一面モザイク画が施され豪華絢爛。寺院裏手のテラスからはリヨンの町やローヌ川の流れが一望できる。
・サン・ジャン大司教教会
ソーヌ川沿いにあるゴシックの大聖堂で、首座司教聖堂として12世紀に建築が始まった。ルイ9世がここに埋葬されている他、14世紀の天文時計や入口扉の上にある大きなステンドグラスなど、みどころが多い。
・ローマ大劇場
フランスのローマ劇場としては最も古く、紀元前43年に建てられた。南仏アルルの劇場とほぼ同じ規模。現在でもオペラやコンサートが開催されている。劇場にはガロ・ローマ文明博物館が併設され、リヨンとその近隣から発掘された遺物が収蔵展示されている。
![]()
Lyon
アクセス:パリ/リヨン駅からTGVでリヨン/パール・デュー駅まで約2時間。
●ボルドー
ガロンヌ川沿いに開けたアキテーヌ地方の古都で、世界的に名高いボルドーワインの生産地。古くからワイン生産と交易で栄え、その歴史はローマ時代にさかのぼる。一時期イギリスに統治されたが、18世紀には一大商都として栄華を極めた。ワインのもたらした莫大な富が築いた街には、重厚な建造物が点在し、大劇場やサン・タンドレ大聖堂などみどころも多い。
・サン・タンドレ大聖堂
もともとあった11世紀に建てられたロマネスク様式の教会堂を、イギリス統治時代のボルドー市民が古臭いと嫌い、ゴシック様式に大改築した。15世紀に完成した高さ50mの鐘楼ペイ・ベルラン塔や、パリのノートルダム大聖堂の入口を模した彫刻が施された王の門などは必見。
・大劇場
18世紀後半に建てられた壮麗な劇場。エントランスホールの大階段はパリのオペラ座のモデルにもなった。コリントの神殿を思わせるような円柱が劇場の外周を囲み、正面入口の上には、12体の美しい女神像が配置されている。音響効果の高い劇場として名高い。
・カンコンス広場
広さ12万6000m²に及ぶヨーロッパ最大の広場。ボルドーで誕生し、フランス革命の際に重要な役割を果たしたジロンド党の記念碑がある。また、ボルドー出身の哲学者モンテーニュとモンテスキューの像も建っている。
![]()
Bordeaux
アクセス:パリ/モンパルナス駅からTGVでボルドー/サン・ジャン駅まで約3時間。
●トゥールーズ
フランスの南西部に位置する6番目に大きな都市。1229年創設のトゥールーズ大学を中心とした学問・研究都市である。ローマ時代にさかのぼる古い歴史があり、当時から軍事と交易の中心地であった。9世紀にはトゥールーズ伯領として華やかな中世文化が開花。12〜13世紀にはパリをも凌ぐ文化水準を誇っていた。旧市街にはガロンヌ川でとれるピンク色の粘土から作った赤レンガの家並みが軒を連ね、「バラ色の街」とも呼ばれる。
・サン・セルナン寺院
キリスト教殉職者の聖セルナンを偲んで11〜12世紀にかけて建造された。ロマネスク様式の教会としてはフランス最大。特徴的なのは八角形の塔で高さは65mにも達する。中世におけるキリスト教の3大聖地で、世界遺産サン・ティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路に含まれている。
・キャピトル広場
トゥールーズの中心にあたる大広場。毎日野菜や果物、花のマルシェが立ち、広場を囲む建物の1階にはカフェがテーブルを並べている。広場の東側には市庁舎や、オペラ上演で有名なキャピトル劇場が建つ。
・ミディ運河
ガロンヌ川から地中海に面したトー湖にいたる全長240kmに及ぶ運河。17世紀に大西洋と地中海を結ぶ航路として21年の歳月をかけて完成した。起伏の多い土地を克服するために水門を築き、その開閉で水を溜めて船の通航を可能にしている。現在では運河クルーズで人気。
![]()
Toulouse
アクセス:パリ/モンパルナス駅からTGVでトゥールーズ/マタビオ駅まで約5時間10分。
©MAISON DE LA FRANCE、パリ政府観光局、ニース政府観光局、ボルドー観光局
※写真はイメージ