
■オーストリアはここ!

政体= 連邦共和制、EU(欧州連合)に加盟■ウィーン 〜ハプスブルグの栄華と隆盛
ローマ帝国の宿営地ウィンドボナをその起源とし、かつてヨーロッパの数カ国を支配したハプスブルグ家オーストリア帝国の中心。640年に及ぶハプスブルグ 家の統治はウィーンに華麗な宮廷文化という遺産を残した。音楽、美術、建築、文学、食など、あらゆるものが洗練されて現在にまで受け継がれている。特に 18世紀、今もオーストリアの国母と慕われる女帝マリア・テレジアは、帝国の繁栄へとつながる数々功績を残した。シェーンブルン宮殿など、今に残る多くの 建物がこの女帝の時代に建てられたものである。旧市街には帝国時代の豪華な建物が建ち並び、郊外に広がるウィーンの森と調和して、ヨーロッパ有数の美しい 街並みを見ることができる。まさにハプスブルグ家の栄華のおかげで、今のウィーンの街並みが見られるといっても過言ではない。また、ウィーンは世界屈指の アーティストが集う音楽の都でもある。かつてハプスブルグ家の擁護もと、この地ではモーツァルトやベートーヴェンなどの天才音楽家が活躍した。今も人々に 愛される名曲の数々と共に、彼らの足跡をたどってみるのもおもしろい。そして、ウィーンはカフェ発祥の地。モーツァルトが好んだカフェや、シュトラウスが バイオリンを弾いたカフェなど、コービーの馥郁たる香りとともに、時間を越えてこの街の魅力を堪能しよう。
・シェーンブルン宮殿
ベルサイユ宮殿に優るとも劣らないハプスブルグ家の夏の離宮。シェーンブルンは「美しい泉」という意味。1696年に建設が始まり、18世紀マリア・テレ ジアの時代に完成した。部屋の数1441室。ボヘミアンクリスタルのシャンデリア、豪奢な金箔を張った漆喰装飾、東洋からのふんだんな陶磁器や沈金蒔絵な ど、ため息がでるほどの豪華絢爛ぶり。外壁の黄色はマリア・テレジア・イエローと呼ばれる。フランス王妃となるマリー・アントワネットが幼少期を過ごし、 モーツァルトが初めて御前演奏をしたのもここ。
・王宮(ホーフブルク)
ハプスブルグ家640年間の居城。13世紀〜20世紀まで帝国の発展と共に増改築が繰り返され、広大な王宮の随所に各時代の建築様式が見られる。みどころ はハプスブルグ家の暮らしを見せてくれる「皇帝居城」、皇妃エリザベートの「シシィ博物館」、王室で用いられていた銀器、金器、磁器などの膨大な食器や食 卓調度が並ぶ「銀器コレクション」など。
・シュテファン寺院
800年以上の歴史を誇るウィーンのシンボル。1359年に完成した高さ137mの南塔と、美しいモザイク模様の屋根が特徴的。12世紀から造成が始まっ たこの寺院は、全体の外観はゴシック様式、内部の祭壇はバロック様式である。地下にハプスブルグ家歴代皇帝の内臓を納めたカタコンベ(地下墓地)がある。 またモーツァルトの結婚と葬儀が執り行われた場所でもある。
・国立オペラ劇場
パリ、ミラノと並ぶ世界三大歌劇場の1つ。ヴェネツィア式ルネッサンス様式の外観は壮大で華麗。1869年5月、モーツァルトの「ドン・ジョバンニ」で幕を開けた。冬には舞踏会も開かれている。
・美術史博物館
ハプスブルグ家の宮廷美術館で、1891年に建設された。ヨーロッパ絵画の流れがすべて分かる。特にルーベンスとブリューゲルの作品のコレクションは世界 最多。絵画が展示されているのは2階で、3階は貨幣やメダル、1階はエジプト、古代ギリシャ、ローマの彫刻など、博物館としてのコレクションも充実。建物 自体の大理石の床や壁、天井の装飾も必見。
・自然史博物館
マリア・テレジア像を挟んで美術史博物館と向かい合って建つ同じ形の建物。マリア・テレジアの夫フランツ1世の大コレクションが基礎になっており、自然科 学全般にわたる膨大な展示品が並ぶ。117kgもあるトパーズや、1500個のダイヤと1200個の宝石がちりばめられた宝石のブーケなどを所蔵する。
●ウィーン郊外へエクスカーション
ウィーンは大都会であるにもかかわらず郊外に広大な森が広がる「森の都」。豊かな緑が残る森にも芸術の香りを感じることができる。
・ハイリゲンシュタット ベートーヴェンの散歩道
ウィーン郊外の丘陵地ハイリゲンシュタットに広がる美しい自然は、ベートーヴェンお気に入り散歩道。彼は静かな森の小路と小川のせせらぎなどから交響曲 「田園」の構想を得たと言われている。現在も森の中には「ベートーヴェンガング」と呼ばれる小路があり、豊かな自然を楽しめる散策コースとなっている。ま た、ここにはベートーヴェンが創作の拠点とした住居や、胸像が飾られた公園、遺書を書いた「遺書の家」※などが残されており、彼の足跡を辿ってみるのもおもしろい。
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ハイリゲンシュタット(Heiligenstadt)
地下鉄U4号線でハイリゲンシュタット駅へ。ここからバス38A番に乗りアルンブルスターガッセ下車。
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遺書の家
開館時間:10:00〜13:00、14:00〜18:00
休館日:月曜日、祝日(一部)
入場料:2ユーロ
・バーデン ハプスブルグ家の避暑地
ウィーンの近郊26km、豊かな森の由緒ある温泉保養地で、大都会とはひと味違う、かわいらしい古都の街並みが見られる。バーデンという言葉の通り(入浴 するの意味)、古代ローマ時代より温泉で知られ、王侯・貴族、芸術家たちの集まる高級温泉保養地として有名だった。なかでもベートーヴェンは晩年ここで療 養し、最後の交響曲「第九」を書き上げた。バーデンの温泉は硫黄泉で、効能はリウマチやそのほかの運動機能障害、神経痛、皮膚病など万能。温泉センターの 「レーマーテルメ・バーデン」※は旅行者も気軽に入れる温泉施設。
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バーデン(Baden Bei Wien)
トラムのバーデン線でバーデン・ヨーゼフスプラッツへ。または国電Sバーンの1でバーデンまで。
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レーマーテルメ・バーデン
開館時間:10:00〜22:00(入浴は〜21:00)
入浴料:2時間まで8.50ユーロ(10.10ユーロ)、以降1時間ごとに1.50ユーロ。1日券19.30ユーロ(20・90ユーロ)
※()内は土・日曜日、祝日と夏休みなどの休暇時料金
※写真はイメージ